女性用育毛剤で頭皮がかゆくなったら要注意?!原因と対策方法を徹底的に解説

女性用育毛剤で頭皮がかゆくなったら要注意?!原因と対策方法を徹底的に解説

頭皮に合っていない育毛剤を使うことで起こる『かゆみ』は、副作用の1つです。

地肌に強いかゆみが出ると、ガシガシと掻いてしまい血がにじむことがあります。耐えられない頭皮のかゆみは、本当につらいですよね。

また、育毛剤によるかゆみは炎症を引き起こし、頭皮や毛穴にダメージを与え、髪の毛の成長を低下させます。

そこで今回は、育毛剤で頭皮がかゆくなる原因や、育毛剤で頭皮がかゆくなった時の対策法、頭皮にかゆみが出ない女性用育毛剤の選び方などを説明します。

育毛剤で頭皮がかゆくなる原因

育毛剤で起こるかゆみは、成分や頭皮の状態、使い方などが原因となって発生するトラブルです。

これらの原因が、どのような仕組みでかゆみを発生させるのか一緒に見てみましょう。

  • 成分
  • 頭皮
  • 作用や使い方

成分が原因で起こるかゆみ

1つ目の原因は成分です。

育毛剤に含まれる成分が原因となって起こるかゆみには、2つのタイプがあります。刺激成分によるかゆみと、アレルゲン成分によるかゆみです。

刺激成分によるかゆみとは?

育毛剤には、頭皮や毛穴を刺激して血行を改善する成分が含まれています。

そのため、毛髪の成長に欠かせない血液が頭皮の隅々にまで行き渡り、毛根内の細胞が活性化、太い毛が育ちます。

しかし、刺激成分が頭皮の細胞に作用すると、かゆみ物質が増えて、我慢できない『かゆみ』が発生。爪でガシガシ掻かないと治まらないほどになります。

ですから、女性の頭皮には刺激の少ない血行促進成分(センブリエキスがニンジンエキスなど)が、おすすめです。

刺激の強い血行促進成分

  • ミノキシジル
  • トウガラシエキス
  • カンフル

その他にも刺激成分は色々とありますが、殺菌作用に優れたサリチル酸は、厚生労働省と環境省が行った調査で『刺激性がある』と判断された成分です。

サリチル酸の刺激性

  • ウサギを用いた試験で刺激性スコアは0.16/8.0で軽度の刺激性と報告されている
  • ヒトのボランティアによる試験で刺激性ありとの結果

参考:nite-GHS分類結果

ニキビケアにも使われるサリチル酸ですが、肌が弱い女性には向かない成分と言えます。

刺激の強い殺菌作用成分

  • サリチル酸
  • レゾルシン
  • アルコール

このように刺激の強い成分は、配合量が少しでも、かゆみを引き起こしてしまうので注意が必要です。

アレルゲン成分によるかゆみとは?

アレルゲン(アレルギー物質)に反応して起こるかゆみは、アレルギー体質やアトピー肌に多いトラブルです。

しかし、普通肌でも『ある日突然アレルギーを発症する』ことがあるので、気をつけなければいけません。

アレルギーが起こりやすい成分

  • 香料
  • 着色料
  • 紫外線吸収剤

『香料』
育毛剤に心地よい香りをつける香料。

EU(欧州連合)では、香料成分の26種類を『アレルゲン物質』と指定し、基準値以上の量を配合した場合、表示の義務があります。

参考:香料およびエキス等のアレルゲン物質分析

しかし日本では、色々な種類の香り成分が含まれていても『香料』と、ひとまとめに表示されます。

ですから、アレルゲンとなる匂い成分が含まれていても、わかりません。

『着色料』
着色料には、化学的に作られた合成着色料と、自然界に存在する植物や虫などから抽出された天然着色料があります。

合成着色料は色+号、天然着色料は○○色素と表示されていることが多いです。

着色料の見分け方

合成着色料→色+号赤201号、黄403号、青2号など
天然着色料→○○色素クチナシ色素、コチニール色素、カラメル色素など

どちらの着色料も食品や化粧品、薬に含まれているので馴染みの深い添加物ですが、アレルギーが起こりやすい、副作用が出やすい成分と言われています。

とくに合成着色料はハイリスク添加物として、多くの種類が海外で規制されています。日本で使用されている着色料が、アメリカやヨーロッパでは禁止されている現状です。

しかし、天然着色料でもアレルギーを起こす可能性があります。

平成24年に消費者庁は、天然着色料のコチニール色素に対して次のような注意喚起をしました。

  • コチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取により、かゆみなどの体調の変化を感じた場合は、すみやかに皮膚科やアレルギー科の専門医を受診してください。

参考:コチニール色素に関する注意喚起

コチニール色素とは、昆虫であるエンジムシから抽出されたエキスで、口紅やハム、薬などに添加されている着色料です。

着色料は、合成でも天然でもアレルギー発症のリスクがある、かゆみを起こしやすい成分となります。

『紫外線吸収剤』
紫外線吸収剤は、皮膚表面で吸収した紫外線を化学反応で熱エネルギーに変換し、放出することで日焼けを防ぐ成分です。

紫外線吸収剤は、皮膚表面で吸収した紫外線を化学反応で熱エネルギーに変換し、放出することで日焼けを防ぐ成分です。

化学的に合成された成分で、元々刺激が強く、紫外線の吸収時や変換時にアレルギー反応が起こります。UVカット効果は高いですが、肌が弱い女性には向かない成分です。

頭皮が原因で起こるかゆみ

2つ目の原因は頭皮の状態です。

頭皮が乾燥していたり、逆にベタベタしていると、育毛剤の成分が引き金となってかゆみが起こります。

頭皮が乾燥していた

乾燥した頭皮は、外部からの攻撃を防ぐバリア機能が低下しているため、育毛剤の成分が刺激となってかゆみを引き起こします。

また、地肌が水分不足だとかゆみを感じる神経が過敏になり、我慢できない強いかゆみが発生しやすいです。

頭皮がオイリーだった

育毛剤には、皮脂の分泌量をコントロールする男性ホルモンを抑えたり、皮脂をエサにする雑菌を防ぐ成分が配合されています。

そのため、皮脂バランスを整え、健やかな頭皮状態を保つことができるのです。

しかし、地肌が脂ギッシュだと、育毛剤の成分が浸透しにくくなり、皮脂の分泌量やかゆみ物質を発生させる雑菌を抑えることができません。

ですから育毛剤をつけるときは、過剰な皮脂を取り除くことが大切です。

成分の作用や使い方が原因で起こるかゆみ

3つ目の原因は、成分の血行促進効果と間違った使い方です。

血行促進作用

髪の毛は血液を材料にして作られるので、育毛剤には血行促進成分が配合されています。

そのため、頭皮の毛細血管が広がり、血液が隅々まで行き渡り、太い毛が生えてくるのですが、同時にかゆみを感じる神経を刺激することがあります。

また、血行が良くなると温感作用でかゆくなることも。

間違った使い方

女性用育毛剤には、髪の毛をドライヤーで乾かす前に使う商品と、乾かした後に使用する商品の2パターンがあります。

そのため、間違ったタイミングで使うと乾燥を引き起こし、かゆみを発生させる恐れがあるので気をつけましょう。

このように育毛剤で起こるかゆみの原因は色々とあります。どの原因でかゆみが起こったのか知ることができれば、最適な改善方法がわかります。

次の章では、育毛剤でかゆみが起こった時の禁止事項を説明します。

育毛剤でかゆみが発生した時の禁止事項

育毛剤で発生したかゆみを悪化させない方法を紹介します。

かゆみがひどくなると薄毛も悪化するので、次に挙げることはしないように心掛けてください。

  • 爪で掻く
  • 市販のかゆみ止めを付ける
  • 体を温めない

では、1つずつ説明します。

爪で掻く

1つ目は、地肌を爪でガシガシ掻くこと。これは絶対に禁止です。

頭皮にかゆみが発生すると、どうしても爪で強く掻きたくなりますが、掻きすぎて傷ができると、そこから雑菌が繁殖することがあります。

頭皮に雑菌が繁殖すると、かゆみを起こす物質も増えて、さらにかゆみが強くなる悪循環に陥ります。

また、雑菌は毛根にもダメージを与えるので、抜け毛を増やす原因です。

市販のかゆみ止めを塗る

2つ目の禁止事項は、市販のかゆみ止めを使うこと。

薬局などで販売されているかゆみ止めには、副作用が強い『ステロイド』が含まれている商品が多いので、おすすめできません。

また、ステロイドの配合量や強さも商品によって違うので、頭皮の肌質やかゆみの出方などに合ったかゆみ止めを探すのは難しいです。

合わないかゆみ止めを使ってしまうと、頭皮がただれたり、赤くなって、抜け毛の量が増えます。

ですから、かゆみ止めを使うなら、皮膚科に行って診察を受けて処方してもらいましょう。

体を温めない

3つ目は、体を温めないようにすることです。

かゆみを感知する神経は毛細血管の近くにあります。

そのため、お風呂やお酒、運動などで体が温められると毛細血管が拡張して、かゆみ神経を刺激してしまいます。

ですから、育毛剤でかゆみが発生したら、40℃以上のお風呂には入らず、ぬるめのシャワーで済ます、アルコールは控える、激しい運動はしないなどの対策が必要です。

これら3つの禁止事項を守ることで、育毛剤によるかゆみと抜け毛の悪化を防げます。

次は、いよいよ育毛剤で起こるかゆみの対策方法を紹介します。

育毛剤で頭皮にかゆみが出た時の対策法

育毛剤が原因のかゆみを少しでも早く治したい、軽減したい、そんな時に役立つ対策方法を紹介します。

すぐにできる対策方法

育毛剤によるかゆみを一刻も早く抑えたい時の対策法は2つ。

  • 使用を中止する
  • かゆい部分を保冷剤などで冷やす

まず、すぐに育毛剤の使用を中止します。

抜け毛を減らしたいからと使い続けると『頭皮』『毛穴』『毛根』『髪の毛』が、ダメージを受けます。

そして、地肌についた育毛剤を洗い流すことが大切です。

配合成分が原因でかゆみが起こっているときは、そのままにしておくと、かゆみが止まらないので、38℃くらいのシャワーで洗い流します。

次にかゆみが強い部分を保冷剤や冷やしたタオルなどで冷やします。

頭皮を冷やすことで、かゆみ神経を刺激している広がった毛細血管が元に戻り、かゆみが軽減。冷感作用は効果的です。

かゆみが落ち着くまでの対策法

育毛剤の使用を中止して、冷やした後、かゆみが落ち着くまでの対策方法を解説します。

かゆみが続くのは、頭皮の状態が悪く、敏感になっているから。地肌の負担にならないようにケアをします。

  • シャンプー剤を変える
  • 頭皮のUV対策
  • かゆみを抑える食べ物を摂取する

シャンプー剤を変える

まず1つ目は、シャンプー剤の変更です。

頭皮にかゆみが起こっているときは、刺激の少ないシャンプー剤を使います。

シャンプー剤には、『高級アルコール系』『石けん系』『アミノ酸系』と、大きく分けて3種類あり、一番刺激が少ないのがアミノ酸系のシャンプーです。

アミノ酸系シャンプーは、頭皮や髪の毛を作る素(アミノ酸)が主成分の界面活性剤で、肌と同じ弱酸性。そのため、刺激がほとんどありません。

また、洗浄力が穏やかなので皮脂を取り過ぎず、地肌の乾燥を防ぎます。

現在使っているシャンプーが、テレビや雑誌で宣伝されている市販の商品なら、刺激成分配合の高級アルコール系シャンプーの可能性があります。

高級アルコール系シャンプーは、必要な皮脂も取ってしまう洗浄力の強いシャンプーです。かゆみが発生している弱った地肌には向きません。

頭皮のUV対策

2つ目は頭皮の紫外線対策です。

紫外線によって皮脂が酸化すると、頭皮を刺激する物質に変わり、かゆみや炎症を引き起こします。

しかも、紫外線は毛根内の細胞を破壊して薄毛の進行を早めるので、頭皮のUV対策は必須です。

頭皮の紫外線予防と言えば『帽子』ですが、蒸れや雑菌などのことを考えると、かゆみが発生している地肌には向きません。

また、頭皮用UVスプレーも、刺激成分が配合されていることが多いため、おすすめ不可です。

そこでベストなのが日傘。しかし紫外線カット率が高く、裏地が黒っぽい商品でないと効果が半減します。

かゆみを抑える食べ物を摂取する

3つ目は、かゆみを食べ物で落ち着かせる方法です。

育毛剤によるかゆみの原因は色々ありますが、かゆみ物質の『ヒスタミン』の増加もひとつ。ヒスタミンの分泌を抑えることができれば、地肌のかゆみが軽減します。

そこで『ヒスタミンを抑制する食べ物と飲み物』を紹介します。毎日の食事に積極的に摂り入れると、育毛剤によるかゆみ対策に効果的です。

ヒスタミンを抑制する食べ物と飲み物

    食べ物

  • オレンジ
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • 小松菜
  • ヨーグルト
  • 納豆
  • きのこ類
  • 海藻類

  • 飲み物

  • ウーロン茶
  • 甜茶(てんちゃ)
  • 紅茶

反対にヒスタミンを多く含む食べ物と飲み物もあるので、紹介します。

ヒスタミンを含む食べ物と飲み物

    食べ物

  • カツオ
  • イワシ
  • アジ
  • エビ
  • 卵白
  • チョコレート
  • そば
  • 豚肉
  • チーズ

  • 飲み物

  • ワイン
  • ビール

これらヒスタミンを含む食物を一度にたくさん摂取すると、かゆみを誘発するだけではなく、アレルギー様の食中毒を引き起こすことがあります。

参考:厚生労働省-ヒスタミンによる食中毒について
参考:食品衛生の窓-~ヒスタミンによる食中毒~

しかし、ヒスタミンはストレスや疲労感を軽減してくれる成分なので、適量を心がけることが大切です。

かゆみが落ち着いてからの対策方法

育毛剤によるかゆみが落ち着いたら、まずは頭皮を確認します。

湿疹や赤みなどの症状がないか、しっかりと確かめて、頭皮の状態を把握。何らかの症状が続いているなら皮膚科に行くようにします。

そして、かゆみが治まり他にトラブルがなければ、育毛剤の変更を視野に入れてみるのもおすすめです。

頭皮にかゆみの起こらない女性用育毛剤もたくさんありますからね。

そこで次の章では、頭皮にかゆみが出ない女性用育毛剤の選び方を紹介します。

頭皮にかゆみが出ない女性用育毛剤の選び方

抜け毛の予防や薄毛の対策に効果的な育毛剤。地肌がかゆくならない育毛剤を選ぶ方法を紹介します。

次の3つがポイントです。

  • 無添加の育毛剤を選ぶ
  • 安全性テスト済みの育毛剤を選ぶ
  • かゆみ抑制成分配合の育毛剤を選ぶ

では、一緒に見てみましょう。

無添加の育毛剤

まず1つ目は無添加の育毛剤です。

育毛剤によるかゆみは、刺激成分とアレルゲン成分が引き金となって起こる頭皮トラブルです。

ですから刺激成分のアルコールや、アレルゲン成分の香料などが配合されていない無添加の育毛剤を選ぶようにします。

ただ、無添加の基準は定められておらず、メーカーによってバラバラです。

ですから『無添加育毛剤』と書いてあっても、1種類の成分が入っていないだけのこともあるので、確かめるようにします。

安全性テスト済みの育毛剤

2つ目の選び方は、パッチテスト済みの育毛剤です。

パッチテスト済みの育毛剤は、メーカーが独自の方法でアレルギーや刺激に対するテストをしているので、安全性が高く信頼できます。

しかし、すべての人にアレルギーや志垣が出ないわけではありません。ですから、使う前に自己パッチテストをすることをおすすめします。

自己パッチテストのやり方

  • 育毛剤をバンドエイドのガーゼ部分に数滴垂らす
  • 二の腕の内側に貼る
  • 1日様子を見る
  • かゆみや赤みなどの症状がないか確認

自己パッチテスト後、肌に異常が出たら使用するのは止めましょう。

かゆみ抑制成分配合の育毛剤

そして3つ目は、かゆみ抑制成分が配合されているかどうか。

女性用育毛剤には、かゆみや炎症を抑える、予防する『抗炎症成分』が配合されています。

次に紹介する抗炎症成分が配合されている育毛剤なら、かゆみを抑えることができます。

女性用育毛剤に配合されている抗炎症成分

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • カミツレエキス
  • ビワ葉エキス
  • ボタンエキス
  • ユキノシタエキス

グリチルリチン酸ジカリウム

昔から漢方として使われてきた植物の甘草から抽出されたエキスです。

抗炎症作用のあるイソリクイリチゲンや、ヒスタミンを抑えるグリチルリチンが含まれています。

頭皮につけることで起こる副作用はほとんどありません。

しかし、薬として摂取する場合は上限があり、必要以上に摂取すると高ナトリウム血症や低カリウム血症の症状が出ます。

カミツレエキス

ハーブとしても有名なカモミールのエキスです。

カモミールの精油成分にかゆみを抑える効果があり、入浴剤などにも使われています。

ビワ葉エキス

ビワの葉には、抗炎症作用のあるタンニンが含まれています。

湯船に浮かべたり、あぶって患部に貼ったりすると、炎症やかゆみ、湿疹が治るので民間療法には欠かせない植物です。

ボタンエキス

ボタンエキスには、炎症物質を抑える作用があります。

とくに紫外線による炎症を抑える効果が高く、化粧水などに多く含まれている成分です。

参考:マンダム-「ボタンエキス」が紫外線による炎症を抑制

ユキノシタエキス

天ぷらやおひたしにして食べるとおいしいユキノシタから抽出されたエキスです。

抗炎症作用の他に美白効果もあるため、敏感肌用の美白化粧水やクリームに配合されている安全性の高い成分です。

このように頭皮にかゆみが起こらない育毛剤を選ぶ時には、成分や安全性の確認が必要になります。

『面倒くさいな』と思わずに、きちんと確かめることで、育毛剤によるかゆみが予防できます。

まとめ

育毛剤によるかゆみは、頭皮の傷や炎症を引き起こす原因にもなり、抜け毛の進行を早めます。

ですから、そのまま使い続けることは止めて、すぐに洗い流してください。

そして、かゆみが治まったら、肌質に合う育毛剤を選んでケアすることをおすすめします。

『かゆみの起こらない育毛剤の選び方』を参考にして頂けたら嬉しいです。