アトピー肌の女性でも安心して使える刺激の少ない育毛剤の選び方

アトピー肌の女性でも安心して使える刺激の少ない育毛剤の選び方

強いかゆみがあるアトピー肌。『掻いてはダメ』とわかっていても、掻きむしってしまい血がにじむこともあります。

その症状は、顔や首など人目につきやすい場所に出やすいため、深刻な悩みです。

また、頭皮にアトピー症状が出ると髪の毛が抜けて、なかなか生えてこないことも。

そこで今回は、頭皮とアトピー症状の関係性や、アトピー肌薄毛が悪化する理由、アトピー肌薄毛に有効な成分などを解説します。

もちろん、アトピー肌でも安心して使える刺激の少ない女性用育毛剤の選び方も説明するので参考にしてください。

頭皮にアトピー症状が出たら薄毛になるの?

顔や首回り、ひじの内側に強いかゆみや湿疹が出やすいアトピーですが、頭皮に症状が出たらどうなるのでしょうか?

早速、探ってみましょう。

薄毛になりやすい

アトピーと薄毛の関係性は、はっきりと解明されていません。しかし、薄毛になりやすいと言われています。

アトピーの症状が出ている頭皮は、バリア機能が低下していて、乾燥しています。そのため、外的刺激の攻撃を受けやすく、内部の水分が蒸発した状態です。

アトピーの症状が出ている頭皮は、バリア機能が低下していて、乾燥しています。そのため、外的刺激の攻撃を受けやすく、内部の水分が蒸発した状態です。

また、痛みやかゆみなどを感じる神経が普通肌よりも敏感なため、強いかゆみや赤みなどのトラブルが起きやすくなっています。

このように頭皮の状態が悪いと、血液中の栄養が毛根に届かなくなったり、髪の毛を作る細胞が減ってしまうため、アトピー頭皮は薄毛になりやすいと言われています。

しかも、アトピー体質の方は円形脱毛症になりやすいと医学的に証明されています。

円形脱毛症との合併率が高い

円形脱毛症を発症した40パーセント以上の方がアトピー体質です。

しかも、円形脱毛症の症状が重くなるほど、アトピーを併発している割合も上がります。

また、アトピーと円形脱毛症にはいくつかの共通点があり、2つの間には何らかの関係性があると考えられ、日本皮膚科学会などが研究を進めています。

アトピーと円形脱毛症の共通点

  • 免疫の異常が原因のひとつと考えられている
  • 根本的な治療法が見つかっていない
  • ストレスで悪化する

治りにくいと言われているアトピーと円形脱毛症の関係性が解明されれば、根本的な治療法も見つかるかもしれませんね。

治りにくく、再発しやすい

アトピー肌の薄毛は、他の肌質と比べると治りにくく再発しやすいです。

アトピーは肌質ではなく疾患のひとつですから、治療が必要。そのため、治療を優先しながら薄毛を改善しなくてはいけないので時間が掛かります。

また、アトピーは『強いかゆみを伴った湿疹をくり返す』のが特徴ですから、一度薄毛が改善しても、症状が再発したら抜け毛も増加。

このように、頭皮にアトピー症状が出たら薄毛や円形脱毛症になりやすく、治るまでに時間が掛かります。

アトピー肌だと薄毛が悪化する原因

アトピーの症状が出ている頭皮は、保湿成分が少なく、バリア機能が低下しています。

そのため乾燥やかゆみ、炎症が起こり、それらが原因となって抜け毛が増加し、薄毛が進行します。

アトピー肌の薄毛が悪化する原因は次の3つ。

  • 乾燥によるフケの発生
  • 掻くことで起こる毛根へのダメージ
  • 炎症物質による頭皮トラブル

では、それぞれを詳しく解説します。

乾燥によるフケの発生

1つ目の原因は、乾燥によるフケの発生です。

フケは古い細胞が剥がれ落ちたもので、肌の生まれ変わり(タ―ンオーバー)が、しっかりと機能していると、ほとんど目で確認できません。

しかしアトピー肌の頭皮は、バリア機能が低下して、タ―ンオーバーが早くなっているため、きちんと成長していない未熟な細胞が固まって剥がれ落ちます。

そのため、目で見て分かるパラパラの細かなフケや、かさぶたのような大きいフケが出ます。

これらアトピー肌に発生する乾燥したフケは、毛穴や頭皮を覆って、発毛のスピードを遅らせ、新しい毛の成長を妨げます。

掻くことで起こる毛根へのダメージ

2つ目の薄毛が悪化する原因は、掻くことによって起こる毛根のダメージです。

アトピー肌の頭皮は、『かゆみを感じる神経』が敏感で、『かゆみを起こす物質』が増えやすいため、継続的に強いかゆみが続きます。

そのため、爪を立ててガシガシ掻くと、毛根と毛穴の密着度が弱まり、抜け毛の量が増えます。

また、毛根に栄養を送っている毛細血管が切れたり、弱ったりするので、太かった毛が細くなり、密度の低下を招くのです。

炎症物質による頭皮トラブル

3つ目は、炎症物質によって起こる頭皮トラブル。

アトピー肌は、ちょっとした刺激にも敏感なため、外部からの攻撃で放出される炎症物質が多く、頭皮トラブルが発生しやすい状態です。

しかも、赤みやかゆみ、痛みなどのトラブルを改善する時に、髪の毛の成長に欠かせない栄養素をたくさん使うため、細毛が増えます。

また、アトピー肌の頭皮トラブルは、改善までに時間が掛かるので、毛根の栄養不足が長期間続き、薄毛が悪化します。

このようにアトピー肌の薄毛は、疾患で起こる2次的な悩みです。まずはアトピーの治療を優先するようにしましょう。

次の章では、アトピー肌の薄毛を防ぐ方法をお話します。

アトピー肌の薄毛を防ぐ方法

アトピー肌薄毛の改善方法は適切な治療です。

しかし、乾燥やかゆみ、頭皮や毛穴のトラブルをなくすことでも改善可能です。

そこで、3つのアトピー肌薄毛を治す方法を解説します。

  • 徹底した保湿ケア
  • ストレス解消
  • 育毛剤でサポート

では、1つずつ見てみましょう。

徹底した保湿ケア

1つ目は、徹底した保湿ケアです。

アトピー頭皮は、超乾燥肌でもあるので保湿は必須。

内部の水分蒸発を防ぐことで、頭皮の状態が良くなり、発毛がスムーズに行われるようになります。そこでアトピー肌の薄毛に効果的な保湿対策を紹介しましょう。

まずはシャンプーの見直しです。

アミノ酸系シャンプーを使う

アトピー肌頭皮には、添加物が配合されていない低刺激なアミノ酸系シャンプーがおすすめ。洗浄力が穏やかで刺激が少なく、保湿効果が高いため頭皮と髪の毛がしっとりします。

シャンプーは大きく分けると次の3タイプ。

洗浄力が強い高級アルコール系(石油系)シャンプーと、必要な皮脂まで取ってしまう石けん系シャンプー、頭皮の原料であるアミノ酸で作られたアミノ酸系シャンプーです。

洗浄力や脱脂力の強いシャンプーを使い続けると、頭皮の乾燥だけではなく、アトピー肌もひどくなることがあります。

ですから、現在使っているシャンプーに、高級アルコール系やせっけん系の成分が配合されているなら見直しをしましょう。

3タイプのシャンプーに配合されている成分

高級アルコール系(石油系)シャンプーラウレス硫酸Na
ラウレス硫酸TEA
ラウリル硫酸Na
ラウリル硫酸アンモニウム
ラウリル硫酸TEA
パレス-3硫酸Na
パレス-3硫酸TEA
せっけん系シャンプー石けん分
純石けん分
石けん素地
カリ石鹸素地
脂肪酸ナトリウム
脂肪酸カリウム
アミノ酸系シャンプーココイルグルタミン酸Na
ココイルメチルタウリンNa
ココイルアラニンTEA
ラウラミノプロピオン酸Na
ラウロイルサルコシンNa
ラウロイルグルタミン酸Na
ラウロイルメチルアラニンNa

いつも使っているシャンプー剤を変更するだけで、頭皮の状態がガラッと変わることがあります。

次はシャワーの温度と洗髪回数です。

シャワーは38℃!1日1回

アトピー頭皮のシャンプー方法は『爪を立てずに優しく洗う』が基本。他にシャワーの温度や回数も重要です。

頭皮内部の水分は、温度が高いシャワーを使うと蒸発します。ですから『ちょっとぬるいかな?』と感じる38℃位にしましょう。

シャワーの温度が低くても、頭皮や髪の毛についた汚れは予洗いやすすぎをしっかりとすれば落ちます。

また、水道水の塩素によってアトピーや乾燥がひどくなることもあるので、除去機能が付いたシャワーヘッドに変更するのも保湿ケアの一つ。

そして、洗髪の回数は1日1回。洗いすぎは、頭皮のバリア機能を低下させるので必要最低限の回数にしましょう。

シャンプー剤やシャワー温度の見直しと共に、紫外線対策も大切です。

日傘は必須!

紫外線は、頭皮内部の保湿成分を減らしたり、毛根内の細胞を攻撃する活性酸素を発生させます。

そのため、UV対策をして活性酸素が増えないようにすることが大切です。

頭皮のUVケアと言えば帽子。しかし、アトピー肌に蒸れやすい帽子は向きません。症状が悪化する恐れがあります。

おすすめは日傘。UVカット率100%で、内側が黒や紺のタイプを選べば、照り返す紫外線からも頭皮を守ってくれます。

また、綿や麻など透けやすい生地ではなく、しっかりと目の詰まったポリエステルの日傘を選ぶと紫外線カット率が高いです。

ここで紹介した保湿対策は簡単にできますので、気になった方は一度試してください。

ストレス解消

2つ目は、ストレスを発散してアトピー肌薄毛を改善する方法です。

ストレスはアトピーと薄毛の両方を悪化させます。しかし、ストレスを根本的になくすことは難しいので、発散して減らすことを目指しましょう。

ストレス解消の効果的な方法は『自律神経を整えること』

ストレスは体や脳をコントロールしている『交感神経』と『副交感神経』のバランスが崩れると感じるので、整えることでストレス度合が下がります。

自律神経を整える簡単な方法は『寝る』『歌う』『笑う』ことです。

この3つを行うことで、ストレスを感じた時に分泌されるストレスホルモンが減って、体や脳がリラックスします。

また、軽い運動も気分をすっきりさせるのに効果的です。

アトピー肌は、汗をかくとかゆみが強くなりますが、適度な汗には保湿効果や抗菌効果があるので、軽い運動をすることも大切です。

このようにストレスを減らすことで、アトピーや薄毛を悪化させる要因を取り除くことができます。

育毛剤でサポート

育毛剤でサポート

3つ目の改善方法は、育毛剤でのトータルケアです。

女性用育毛剤にはアトピー肌でも使える無添加で刺激の少ないタイプがあります。

また、足らない水分を補給したり、赤みやかゆみなどの頭皮トラブルを抑えたり、活性酸素を除去することもできるアイテムです。

もちろん、髪の毛の成長に欠かせない有効成分が配合されているので、しっかりとアトピー肌の薄毛を改善します。

しかも、お試しセットや返金保証制度のある女性用育毛剤も発売されているので、使い心地を実感することも可能です。

そこで次の章では、アトピー肌でも使える育毛剤の選び方を解説します。

アトピー肌でも安心して使える育毛剤の選び方

刺激に弱いアトピー肌の薄毛には『医薬部外品』『エタノール無添加』『アレルギーテスト済み』の育毛剤がおすすめです。

  • 医薬部外品(薬用)
  • エタノール(アルコール)無添加
  • アレルギーテスト済み

3つの条件について詳しくお話します。

医薬部外品(薬用)

1つ目は医薬部外品(薬用)の育毛剤です。

女性用育毛剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品の3タイプに分類されていて、それぞれ効果や副作用の強さが違います。

医薬品タイプは、医師の処方や薬剤師の説明が必須の育毛剤で、有効成分の効果が高い反面、刺激や副作用があります。

そのため、アトピー肌の薄毛には向きません。症状や薄毛が悪化する可能性が高い育毛剤です。

医薬部外品タイプは、厚生労働省が認めた有効成分が配合されています。

化学成分よりも天然由来成分が多く配合されていて、穏やかな効果と刺激の少なさが特徴です。

また、添加物が配合されていない無添加処方の商品が多く、肌の弱い女性でも使えると人気があります。

化粧品タイプの育毛剤は、基本的に有効成分が配合されていません。

そのため薄毛改善効果が弱いと言われていましたが、最近は有効成分入りの商品も発売されていて、医薬部外品と変わらない効果が期待できます。

エタノール(アルコール)無添加

2つ目はエタノール無添加の育毛剤。

刺激が強く気化しやすいエタノール成分配合の育毛剤は、アトピー肌の乾燥を悪化させ、痛みやかゆみなどの症状をひどくします。

ただし、フェノキシエタノール配合の育毛剤は安心です。

フェノキシエタノールは、お茶などに含まれている天然成分で、防腐剤として育毛剤に配合されています。

化学構造に水酸基(OH)を持つことから、エタノールの一種と思われがちですが、そうではありません。

『フェノキシエタノール』と名称だけを見ると不安になりますが、刺激や副作用が少ない成分なので心配しないで使えます。

アレルギーテスト済み

3つ目は、アレルギーテスト済みの育毛剤です。

アレルギー物質(アレルゲン)によって症状がひどくなるアトピー肌。パッチテスト済みの育毛剤なら安心です。

しかし、すべての人に対応しているわけではないので、使う前には『自己パッチテスト』をすることをおすすめします。

自己パッチテストのやり方

期間
・2日
行うタイミング
・入浴後
用意するもの
・バンドエイド

バンドエイドのガーゼ部分に育毛剤を1~2滴垂らし、入浴後の二の腕の内側に張って、48時間様子を見ます。

ただし、48時間前に赤みやかゆみなどの刺激を感じたら中止して、すぐに洗い流します。

また、パッチテストで異常が現れなかった場合でも、生理や体調不良などで頭皮の状態が悪い時につけると炎症を起こすことがあるので、気をつけましょう。

アトピー肌の薄毛に悩んでいる女性は、これら3つの条件をクリアした育毛剤を選ぶようにしてください。

アトピー肌の薄毛に効果的な成分

最後にアトピー肌の薄毛に効果的な育毛剤の成分についてお話します。

頭皮の乾燥やかゆみが強いアトピー肌には、保湿成分や消炎成分が配合されているタイプを選ぶと効果的です。

また、活性酸素を除去する抗酸化成分が配合された育毛剤もおすすめ。

保湿成分ヒアルロン酸
濃グリセリン
ニンジンエキス
消炎成分(抗炎症成分)グリチルリチン酸ジカリウム
シソ葉エキス
ボタンエキス
抗酸化成分クエン酸
ビタミンC
サンザシエキス

まずは保湿成分について。

ヒアルロン酸

頭皮の真皮に存在する成分。1gで6リットルの水を保持でき、湿度に左右されることなく、保湿力を発揮する潤い成分の代表格。

濃グリセリン

空気中の水分を取り込むことができる吸湿率の高い成分。他の保湿成分(ヒアルロン酸やコラーゲン)と組み合わせると効果がアップする

ニンジンエキス

保湿成分の天然保湿因子(NMF)や、コラーゲンの材料であるアミノ酸がバランスよく含まれている。

次に消炎成分(抗炎症成分)

グリチルリチン酸ジカリウム

炎症物質を抑える作用がある天然由来の植物成分。化粧品やニキビの薬などに幅広く使われている。

シソ葉エキス

アトピーの炎症を抑えるフラボノイド(ルテオリン)が含まれている。また、炎症促進因子(TNF)の生成抑制効果がある。

ボタンエキス

主成分のペオノールが炎症や痛みを和らげる。昔から漢方としても使われてきた安全性の高い成分。

最後に抗酸化成分

クエン酸

レモンや梅干しなどに含まれている酸っぱい成分。活性酸素によって起こる細胞の酸化を防ぐ作用がある。

ビタミンC

活性酸素によって発生する過酸化脂質の生成を抑える成分。また、ストレスを関する効果もある

サンザシエキス

抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含んでいる。

まとめ

アトピー肌の薄毛は、治療と共に進めなくてはいけないので、厄介で治りにくいと言われていますが、保湿を心がけたケアを続ければ改善されます。

また、ストレス発散することでかゆみなどの症状が和らぎ、それに伴い頭を掻くことが減るので、抜け毛の量も少なくなります。

ただ、アトピーは『くり返す』特徴があるの、諦めずにケアを続けることが大切です。薄毛改善までの時間を短縮する方法として育毛剤を試してみるのもおすすめです。